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T.H.先生
●悩み多き4年目。目下奮闘中!●
児童英語教師をはじめられて、4年目。ある大手の英語教室に所属され、生徒指導のご経験も増えて乗りに乗ったT先生。教えることはとても楽しい。でも・・・「教え方がわかってくると、生徒のことで悩みがふえて・・・」とT先生。今回はそんなT先生の心の奥をインタビューしました。
英語を教え始めたころと今とではどのような違いを感じていらっしゃいますか。

児童英語教師になる前は、指導法に不安がありましたが、今は生徒の「学習以前の問題」に悩むことが多いです。もっとお母さんとたくさんふれあって、お友達といっぱいあそんで人間関係を先に学んだらどうかと思う生徒がいます。
 
たとえばどのような場合ですか。

3歳から入っていたK君は、今年の4月に小学校に入学してからがラッと変わっちゃったんです。
それまでは賢い子で歌も単語もすんなり入る子だったのに、「やだ〜」とか「こんなのやりたくない〜」ってクラスをかき回すんです。家でのしつけがかなり厳しいらしく、学校でも家でも発散できない力を週1回の英語のレッスン時間に爆発させているという感じでしょうか。
 
ご家族の方のご協力はいただけないのでしょうか。

一度、お父さんがお迎えにいらしたときに、お話をしたことがあります。友達に遊び半分に柔道の技をかけたりするのでね。そうしたら、お父さんはその場で(ご自分の)子供をバーンとひっぱたいちゃって。もう、突然のことでおろおろしてしまいました。

 ご両親とのコミュニケーションも必要ということですね。

ええ。ただ生徒の家庭環境や育て方にどこまで口をはさんでよいのか考えてしまいます。もちろん生徒同士で怪我のないようしっかり注意はしますが、生徒の人間としての成長を見守る気持ちでいます。

 高学年ではどうでしょうか。

5年生くらいから塾にながれる生徒が多いですね。特に母親が塾か英語教室かの選択に迷うようです。そのときに、生徒が「英語を好きだ」というと、英語教室をやめません。
 
英語を好きだと思える理由はなんでしょうか。

T.H. 私の教室では、4年の終わりごろから文字の導入がはじまります。 フォニックスを使い単語から短文、長文へと無理のないように指導していますが、 この時期に「読めた!」という喜びがもてると、「英語を好きだ」と思えるようです。 逆に「読めない、つまんない」と思ってしまうと興味がほかへ移っていきますね。だから文字導入にはとても気をつけてレッスンをしています。ひとりひとりの性格も考えながら「英語を読めてうれしい!」という充実感がもてるような言葉かけも工夫します。

クラス全体のご様子はいかがでしょうか。

途中から入会してくる生徒の問題があります。 私のクラスは、大手の英語教室ですから生徒の入会の管理は会社が行っています。 英語指導法の面ではとくに支障はありませんが、途中入会の場合、 生徒の性格や感じ方がおおきな差をもたらします。まあ、 低学年ではワイワイとやっているうちにみんな楽しくなってきますけれど。 昨年の4月から高学年のクラスに2人の途中入会者がありました。 この2人に正反対の結果が出たのですよ。ひとりの男の子は、 それまで学校でも勉強では困ることがなかったらしいのです。ところが、Classroom Englishがわからない、友達は先生の言ったとおりに行動できるのに自分だけさっぱりわからない、 ということにとてもショックを受けてしまいました。「一番最初からわかるわけではないから大丈夫だよ」といっても、 「こんなはずじゃない、来るんじゃなかった〜」といっています。きっと初めてのつまづきにショックを受けて、 心の中で大きな壁を作ってしまったのですね。反対に、もう一人の女の子は、この子も同じ時期の途中入会者ですが、 他の子の様子や私の問いかけにどんどん興味を持って英語を吸収してきました。もちろんあっというまにクラスに追いつき、 今では「中学校の英語が早くわかるようになりたい」と言っています。

何がそのような違いを生むのでしょうか。

私にもはっきりはわかりません。ただ、最初の男の子のケースは、お母さんが英語教室通いに熱心でしたね。 英語に夢中になっている女の子の場合は、去年の夏休み頃から英語を習いたくて習いたくて仕方がなかったそうです。 やっと昨年の4月になって環境が整い、晴れて英語をはじめることができた、と本人がとても喜んでいたのですよ。

なるほど。本人の心の準備も大切なのですね。

はい。いろいろと悩みはありますけれど、生徒の成長に長年にわたって携われることに幸せを感じています。 先日、ある6年生の生徒のお母様から、「うちの子を何年も見てもらっていますが、 きっと小学校の先生よりは子供のことをよく知ってもらってますよね。」といわれました。 確かに週1回のレッスンでしか生徒に会いませんが長い目で成長を見守ることができますね。 この先どんな生徒でも私のもとを卒業し巣立っていく姿を想像すると、たいへん励みになります。 毎年、卒業時期に達成感を味わいながら日々悩みと向き合う。これから先、ずっとこの繰り返しですね。
本日は、貴重なご経験をお話いただいてありがとうございました。 他の児童英語教師のみなさんも似たような悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。 T先生の前向きな姿勢に、こちらも勇気付けられる気がいたします。ありがとうございました。
教室名   匿名希望
住所    神奈川県在住
生徒    幼児〜中学生
生徒数   約60人
指導年数 約4年
(写真はすべてイメージ写真です)
(追記)今回は、T.H.先生のご希望で、匿名でのレポートとなりました。 皆様からT.H.先生へお伝えしたいことがございましたら、アミ・トッシュまでお寄せください。 必ずお取次ぎいたします。access@amitosh.com